病気を経て復職して気づいた、本当に大切なこと
久しぶりに職場に戻った朝、同僚が「おかえり」と言ってくれた。
たったその一言で、胸がいっぱいになる。
以前の私なら、何も感じなかったと思う。

「キャリア」より大切なものがあった
発病したのは、仕事が一番楽しかったころだった。
20代半ば。
ようやく仕事の面白さが分かり始め、自分なりの成果も出せるようになってきた。
もっと成長したい。
もっと上を目指したい。
そんな思いで、毎日夢中になって働いていた。
だからこそ、大きな病気が見つかったときは、病気そのものへの不安と同じくらい、「仕事が止まってしまう」という焦りがあった。
これまで積み上げてきたものはどうなるのだろう。
復帰できるのだろうか。
長いブランクができたら、周りに置いていかれてしまうのではないか。
病室のベッドの上でも、そんなことばかり考えていた。
今振り返ると、病気よりも仕事のことを心配していた部分があったかもしれない。
けれど、入院生活が長くなり、何度も死を意識するようになると、その焦りは少しずつ姿を消していった。
もし人生に終わりがあるのだとしたら。
本当に大切なものは何だろう。
そんなことを考える時間が増えていった。
肩書きや評価。
売上や実績。
もちろん、それらは大切なものだ。
しかし、生きるか死ぬかという現実の前では、それだけではないことに気づかされた。
朝を迎えられること。
大切な人の顔を見られること。
笑えること。
食事を味わえること。
ただ生きていること。
それらの価値は、私が思っていたよりもはるかに大きかった。
病気は多くのものを奪った。
けれど同時に、本当に大切なものは何かを教えてくれた。
だから今は、仕事も人生も、以前とは少し違う目で見ることができる。
結果を追いかけるだけではなく、今日という一日を大切にしながら歩いていきたいと思っている。
病院のベッドで考えたこと
点滴を受けながら、病室の天井をぼんやりと見つめる時間がよくあった。
そのたびに考えていた。
もし元気になれたら、私は何をしたいのだろう。
なぜ働くのだろう。
これからの人生を、どう生きていきたいのだろう。
病室には十分すぎるほど考える時間があった。
焦る必要も、誰かと競う必要もない。
ただ静かに、自分自身と向き合う時間だった。
そして何度も考え続けるうちに、一つの答えが見えてきた。
それは驚くほどシンプルなものだった。
「誰かの役に立ちたい」
お金が欲しくないわけではない。
評価や肩書きが不要だと言いたいわけでもない。
けれど、それらは本当に求めていたものの先にあるものだった。
私が心から望んでいたのは、自分の経験や行動によって、誰かの力になれること。
誰かの不安を少しでも軽くすること。
誰かに希望を届けること。
ただ、それだけだった。
死を意識したからこそ見えてきた答えだったのかもしれない。
人生の終わりを考えたとき、最後に残るのは「どれだけ稼いだか」ではなく、「誰のために生きたか」なのだと、病院のベッドの上で初めて気づいたのだった。
死にかけると、本当に大切なことだけが残る。
それ以外は、全部どうでもよくなる。
あのとき消えなかったものが、本物だった。
復職した日、何かが変わっていた
復職した日のことを、今でもよく覚えている。
久しぶりに会社の扉を開けると、同僚たちが温かく迎えてくれた。
その中の一人が、何気ない口調でこう言った。
「おかえり」
たった一言だった。
本人にとっては、きっと何気ない挨拶だったのだと思う。
けれど、その言葉はまっすぐ私の胸に届いた。
病室で過ごした日々。
先の見えない不安。
もう以前の生活には戻れないかもしれないという恐怖。
そんな時間を経験してきた私にとって、「おかえり」という言葉は、自分の居場所がここにあることを教えてくれる特別な言葉だった。
嬉しくて、思わず胸が熱くなった。
病気になる前の私は、仕事の成果や評価、出世のことばかり考えていた。
もちろん、それらを目指して努力することは大切だ。
けれど、復職した私は少し違っていた。
今日、自分の仕事で誰かの役に立てただろうか。
誰かに喜んでもらえただろうか。
困っている人の力になれただろうか。
そんなことを考えるようになっていた。
そして不思議なことに、その変化とともに仕事は以前よりもずっと楽しくなった。
数字だけでは測れない喜びが、そこにはあったからだ。
何のために働くのか。
その答えは人それぞれだと思う。
生活のため、夢を叶えるため、家族を支えるため。
どれも素晴らしい理由だ。
ただ、病気を経験した私は、その問いに対する自分なりの答えを見つけることができた。
それは・・
「誰かの役に立つために働くこと」。
その想いは今も変わらず、私の仕事を支えてくれている。
今日も誰かのために働けることが、私にとっての開運。
生きてるだけで、もうそれだけで十分だと今は本気で思っている。
あなたが
生きてるだけで…もう開運している。
心配しなくて
大丈夫! 大丈夫! だいじょうぶ!
あなたは必ず「開運」して幸せになります!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
—こんびね—
